Tumblrでもいいかな... テキスト・ベースのブログとして使用してみる

Tumblrでもいいかな... テキスト・ベースのブログとして使用してみる
先月Drupal 7で突貫工事で構築したばかりのBlueman Dancingですが、早くもTumblrに引っ越しました。Tumblrといえば、画像、動画、リンクなどを素早く投稿できるシステムとして人気のようですが、長いテキストの投稿にも支障がないと思いました。
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先月Drupal 7で突貫工事で構築したばかりのBlueman Dancingですが、早くもTumblrに引っ越しました。理由は、利用させていただいていたuni.ccの無料サブドメインのすべてが、Googleの検索結果に表示されなくなってしまったからです。comドメインなどのTLDの取得も考えましたが、気楽にやっていきたいということもあり、メンテナンスのいらないSaaS系のものを試してみました。Tumblrといえば、画像、動画、リンクなどを素早く投稿できるシステムとして人気のようですが、いわゆる”普通のブログ”のような長いテキストの投稿にも支障がないと思いました。以前、少々使用したことがあるSaaS系のものや、Drupalと比較しながら、Tumblrを使用しての感想を書いてみたいと思います。

Tumblrでもいいなと思った点

1. Markdownによって、テキストの投稿が楽

Markdown使用時のText投稿画面

私はWYSIWYGエディタが好きではありません。Drupalにおいても、WYSIWYGエディタを使用したことがありません。とは言っても、HTMLのタグを一から十まですべて入力するのは大変です。Drupalには、WYSIWYGエディタを使用しなくても、投稿フォームの改行部分を<br>タグや<p>タグに置き換えてくれる機能や、URLを自動的にリンクに変換してくれる機能があります。Tumblrにおいても、エディタにMarkdownを選択することによって、これに非常に近い使用感を実現できます。更にMarkdownのシンタックスを使用することで、投稿が更に楽になりそうです。他のブログ・サービスではなく、Tumblrを使用することにした一番大きな理由はここかもしれません。

2. コード・スニペットの投稿が簡単

恐らく、他のSaaS系のブログでもコード・スニペットの投稿はできるものが多いと思いますが、Tumblrを使用する前に使用を検討したDrupal Gardensではコード・スニペットの投稿が非常に厄介です。Tumblrにおいては、コード・スニペットを先述のMarkdownによって簡単に投稿できます。

3. テーマのHTMLとCSSをカスタマイズできる

例えばWordPress.comでは、テーマをカスタマイズすることはできませんが(有料でCSSをカスタマイズ可能)、TumblrではテーマのHTMLとCSSの両方をカスタマイズできます。真っ白(!)なデザインですが、Drupalで構築したものと似たようなデザインにすることは容易でした。テーマのHTMLをカスタマイズできるので、様々なウィジェットやJavascriptライブラリなどの導入も可能です。

4. 投稿へのタグ付け、コメント、投稿の概要の表示など、ブログっぽい機能を装備

Blueman DancingをDrupalで構築した際も、ブログ記事を投稿するためのコンテント・タイプを一つ、投稿をタグ付けするといった、シンプルなものでした。Tumblrでもその程度のことは可能です。コメント・システムとしては、DISQUSを簡単に導入できます。フロントページでは投稿の概要だけを表示し、”続きを読む…”というリンクを表示することが可能です。

5. 表示スピードも結構快適

無料サービスの中にはページの表示スピードが遅く、不快なものが多いようです。Tumblrの場合は、訪問者が閲覧するフロントエンド、管理者が使用するバックエンドの両方において、不快感を感じることはあまりありません。

上手くいかない点、改善を期待したい点

1. 検索バーで検索できない

一部の日本のTumblrユーザから、日本語の検索ができないという声があるようですが、私が試したところでは、Tumblrの検索は英語であろうが、日本語であろうが正しく機能しないようです。応急処置として、GoogleのCustom Searchの導入を検討しています。

2. 投稿をエクスポートする機能がない

投稿をエクスポートする機能がないようなので、もしもTumblrを止めて別のサービスを使用したいということになったとき、他のシステムにポートするのが難しそうです。APIを利用すれば何とかなるのかチェックする必要がありますが、それにしても私のスキルでは難しそうです。

3. RSSではHTMLなどのコードが表示されない

上述のようにコード・スニペットを表示できるのですが、RSSでは上手く表示してくれないようです。

結論

上記の上手くいかない点、改善を期待したい点以外は、今のところ問題は見つかりませんでした。Markdownを使用したコンテンツ投稿が私に合っていると思いましたので、投稿のタイトルのとおり、Tumblrでいいかな…と。至れり尽くせりなDrupalに慣れてしまっているので、Tumblrの管理画面を見ると不安になりますが…(笑)。

その他に不便なところがないわけではありません。テキスト・ベースの普通のブログとして使用するために、若干カスタマイズした部分、これからしたい部分もあります。しかし、どのサービスを利用しても、良い部分と悪い部分があるのだと思います。他のブログ・サービスはほとんど使用したことがありませんが、無料でこれだけの機能とユーザビリティが提供されていることに驚きました。

無料サブドメインのuni.ccがGoogle検索から排除されたことに端を発した今回のTumblrへの移転でしたが、思わぬ副産物もあります。例えば、Markdownを初めて実際に使ってみました。関連記事を表示する方法を調べる段階では、zenbackというサービスの存在も初めて知りました。Drupalはやっぱりいいなと再確認することも多いですが、Drupalばかりを使用していたのでは気づかない新たな発見がたくさんあります。

今ではTumblrは日本語にも対応していますので、日本人のTumblrユーザも少なくはないでしょう。今後Tumblrの使用法などについても投稿できたらと考えています。

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